JR東日本で改正される路線の中で、中央本線の特急列車が多く言及されています。先日、富士急行線に用事があったのでついでに今回の改正で見納めになる「特急あずさ・かいじ」の
- 自由席
- 三鷹駅停車
- かいじ号の号数100番台
を、一年間限定で乗ることができた新型特急E353系で乗ってみました。
中央本線・E353系特急かいじ号に新宿→大月で乗車
今回の乗車はこちら
特急かいじ | 101 号 | 甲府 行 |
停車駅 | 着 | 発 |
新宿 | 09:30 | |
三鷹 | 09:44 | |
立川 | 09:58 | |
八王子 | 10:06 | 10:07 |
大月 | 10:37 | 10:38 |
勝沼ぶどう郷 | <臨時停車> | 10:58 |
塩山 | 11:03 | |
山梨市 | 11:08 | |
石和温泉 | 11:13 | |
甲府 | 11:19 |
かいじ号は基本的に特急停車駅を各駅に停車していく特急で、比較的短距離の東京〜山梨を結んでいます。山梨から先、長野・松本を結ぶ特急は「あずさ・スーパーあずさ」として運行しています。このうち“スーパー”のつくあずさは今回の改正で名称廃止され、“あずさ”に統一されてしまいます。
勝沼ぶどう郷駅は通常特急停車駅ではありませんが、下りは土休日のシーズンの時にこのかいじ101号のみが停車するようです。ちなみにいつがシーズンなのか具体的にはあまり情報がなく、逆に繁忙期には臨時列車が多く走るため、1月・2月の時期といった方が正確でしょう。
大月までは“訪日客”の利用が多い
“ホリ快”と“河口湖NEX”を廃止してまで登場する”富士回遊“
日本に訪れた外国人はどこに行くイメージがありますか?
KYOTO?TOKYO?and...FUJIYAMA!!
そう、富士山に行く方がものすごく多いのです。バスタ新宿を朝9時台に利用したことがありますが、高速バスが3号車まで増台されるぐらいの需要でもちろん鉄道にも流れてきます。
一時間ほど前でしたら“ホリデー快速富士山”で新宿から河口湖まで直通していくことができます。また2時間後には“特急成田エクスプレス”が成田空港から東京・渋谷を経由して河口湖まで直通します。どちらも直通して便利なのですが、それは臨時として富士山需要に対応させた列車達です。
今度の改正ではこれらの列車を取りやめ、“特急富士回遊”として“特急かいじ”に併結して運行することになります。富士山方面直通特急を定期化し、またかいじ号の需要を調節しつつJR側の運行の負担を増やすことがないという増解結できるE353系の本領発揮となるものです。
周りを訪日外国人団体に囲まれてしまったジャパニーズ
さて乗車記に戻りますが、新宿駅は中央本線・特急ホーム9・10番線から出発します。橙色の中央線快速ホーム、黄色の中央総武線各駅停車ホームと色の違いがあるなか、高尾(大月)から名古屋側までの中央本線は青色のイメージカラーが使用されています。これから特急の旅が始まるなんてワクワクするのはわたしだけでしょうか。
車両はE353系基本編成、4号車〜12号車の9両編成です。1号車〜3号車は付属編成で、今回は併結されていないため欠番です。どうやら基本編成と付属編成は同じ数だけ増台されておらず、基本編成だけが多く投入されているという現状です。基本でも9両あるので十分なのでしょう。
自由席は4号車〜7号車の4両で現状ほぼ半分が自由席になっています。そのためか比較的着席できます。立つのが嫌で指定を買っていた方もこれなら…ということも思いましたが今度の改正でスワローサービスを導入し、ある意味着席が保証されやすくなるのでいいのかな←(ただし自由席としては値上がりします)
ちょうどわたしが座席を確保した後、まわりに訪日外国人の団体がやってきてわたしの座席を取り囲む形で固まってしまいました。Oh...車内が一気にグローバル。(言語的な意味で)度々、通路を行き来し交流している姿は外国人さながらだなと思いましたが、それを鬱陶しいと思わず、仲良く旅行していて微笑ましいなぁと思えれば異文化理解につながるのではないでしょうか。(適当)
確かに思ったよりも三鷹は新宿に近くこれなら普通列車を利用してもいいのかなと思いますが、通勤時間帯などは別な気もします。実際はどのように三鷹利用者は思っているのでしょうか?
記録としてですが、特急の“三鷹”を残しておきましょう。
みんなで降りる大月は多くの乗り換え客でごった返し
八王子を出発し30分間、都会の雰囲気から一気に山の中に入っていき、旅も登山気分です。外国人のみなさんも相模湖や家々をみてテンションがあがっていました。カントリー的なのは海外にもあるとは思いますが、鉄道といった自身はぼーっとみているだけで雰囲気を楽しむことができる移動手段は少ないのかもしれません。
しかし大月到着5分前から車内がざわつきます。車掌の「ご案内いたします。...」から団体の皆さんが「Hey!Next!!NEXT!!」みたいに掛け合い、降車の準備が始まりました。てか日本語の車掌の案内でみなさん動き始めるんですよね。意外と時間管理をしてある程度予想しているのか、日本語がわかるのかはさっぱりわかりませんが英語の放送がながれる頃にはみなさんデッキに移動していました。
わたしも富士急行線に乗り換えるため大月を降りる準備をし始めましたがその頃にはドアが開くまで座席を立てないほど...FUJIYAMA、おそるべし。
そうして降車し側面幕を記録して...あとで勝沼ぶどう郷表示がレアだなと気づいたわけですが、富士急行線の乗り換え改札口にはもうどうしようもないくらい人がおりました。いくら外国人のみなさんの元気をいただいて(わたしも元気ハツラツに行動していきたいなっ♪)みたいな気分になっていても、そこに突入する気概は全く持ちあわせていないので、ぬるりと普通の改札口をでて外からまわっていく、そんななくなる一ヶ月前の特急一時間の旅でした。(๑>•̀๑)テヘペロ
まとめ
E353系の設備はぜひ改正後の最速達あずさなどでやってみたいものですが、改正前の雰囲気でも富士回遊を匂わせるものがありました。しかし3両は足りるのかな…という心配です。3両+3両の6両(富士急行線・都留文科大学前はホーム有効長を超えますが)あったほうが安心な気もします。どれだけ動向が変わるかぜひ調査してみたいものです。
ちなみに乗り継ぎの富士急行線・富士山ビュー特急は3両編成中実質2両しか乗車できなかった(1両はコース料理がでるようなプラン指定席)状態なのですが、通路デッキともに詰め込まれている状態でした。今度行くときはぜひ“富士回遊”で改善されてほしいな、なんて意外と心から思っていたりするのでした。(●・▽・●)